埼玉大学工学部に編入後の単位変換について
これから埼玉大学に編入する人のため、編入後の単位変換、履修の流れについて記録を残します。
まず、平成30年に編入した場合、認定される単位数の限界は「72単位」でした。
結果から言うと僕は72単位分、フルで認定して頂けました。
この「72単位」の数字についてですが、2年生までの平均取得単位数が72単位程度との説明がありましたので、妥当な数値に見えます。ですが、授業に来ている内部生に聞くと80単位前後の人が多かったので、周りよりは少ないと考えてください。
- 単位認定の流れ
Step1
春休み中に大学から大量の書類が届きました。その中に単位認定を申請するプリントが封入されていました。
そのプリントを埋めて、高専のシラバスと共に郵送で提出しました。
Step2
大学入学後、単位認定の担当の先生と話し合いがありました。
申請した科目が変換できるかどうかを話し合いました。この時、単位変換のルールについて説明をされました。ルールは後で説明します。
そして、ルールを踏まえた上で、単位変換申請書を作り直しました。
この時にエクセルファイルを貰えたので、パソコンで作業することが出来ました。(編入する人には渡せます)
Step3
単位変換申請書を提出しました。その後、教授達の話し合いの上、書類が通ると認定されるそうです。申請書を出してから2、3週間立つと教務からメールが届き、認定された科目が見れます。学内システムのGPAが表示されるところは「認定」と書かれます。
- 変換のルールについて
1,同じ科目であっても、単位数が増加する場合は変換できない。
例
高専でパワーエレクトロニクスを取得した。この科目が1単位分しか無い場合、変換出来ません。
大学のパワーエレクトロニクスが2単位分あるからです。
1単位分しかない科目であれば、そのまま変換できる可能性はあります。ですが、大学で1単位分だけの講義は少ないです。
2,内容が被っている科目であれば、科目の合わせ技で変換できる
例
大学でディジタル信号処理(2単位)を変換したい
高専では信号処理基礎(1単位)と信号処理(1単位)取ってある
この時、シラバスを確認し、内容が被っていれば、1単位の科目を2つ使用して2単位のディジタル信号処理に変換できる可能性があります。
3,変換できる科目が一杯ある時は、自分で選択できる
私は最初の話し合いの時、変換出来そうな科目がリストアップされました。
編入生は72単位分しか変換することは出来ません。
そのため、72単位分だけ変換する科目を選ぶのですが、どの科目を変換するかは自分で選ぶことができます。
これはとても重要です。本当に重要です。
テキトーに変換すると、履修したい科目の時間割が被っていたりして履修できなくなります。
そのため、時間割表を見ながら履修計画を立てて下さい。
4年生で卒業研究を履修する為の条件として、必修科目を3年生までに取り終えなくてはいけません。つまり、3年生で必修科目を落とすと留年します。
内部性は1,2年で必修は全て取り終わり、3年生で専門科目の履修が増えるのが基本です。
もし必修科目を落としても内部生は再履修で取りますが、初見プレイの編入生は確実に不利です。そのため、必修科目を変換し、その後に専門科目を変換するのが基本です。
どの科目を履修するのが良いのかは、その時の編入の先輩や同級生に聞くのが良いです。単位取得率が低い科目や、課題の多い科目を履修しまくるのは注意です。
- 留年する可能性について
留年する可能性は十分にあります。
4年生になった時、卒業研究の履修条件を満たしていない場合、留年となります。
この「卒業研究の履修条件」が複雑で、様々な科目について条件が設けられています。
下に簡単な例を書いておきます
・英語を16単位分とれ
・必修科目を30単位分全部とれ
・基礎的な科目(ベクトル解析、力学演習など...)をとれ、
・郡Aの中(電子回路、量子力学など...)から12単位とれ
・郡Bの中(電気機器、電力、パワエレ、回路など...)から16単位とれ
このように、単純に合計の数字を満たせばのではなく、各科目毎に設定された条件を満たす様に履修する必要があります。この中のどれか1つでも満たせないと留年します。
そのため、単位変換で科目を選ぶ時はこれを考慮しながら選択するのが良いです。
- その他伝えたいこと
高専の成績は気にしなくてよいです。取れているかどうかが重要です。
認定書はエクセルを渡すので、紙じゃなく最初からそれに書いた方が楽です。
TOEICで860ぐらい取ると4単位、730くらいで2単位貰えるので、暇な人はやっておくと良いかも。これは変換の72単位とは別に出ると思う。ただ卒業にはあまり影響しないような気もする。。。
- まとめ
単位変換は72単位
自分で科目を選べる
卒業できるように変換する
テキトーにやると後で苦労する(苦労しました)
ちゃんと履修案内をよく読むこと
- 最後に
今回の内容は、あくまで私の経験を元に書いている話なので、年によって変わるかもしれません。また、単位変換の担当の先生によっても変わると思います。基本的には認定する方向で進めて頂けるので過度な心配はいらないと思います。